信頼できる業者に遺品整理を任せたい!判断基準となる資格とは?

遺品整理業務を行う際には、一定の資格や許可が必要です。無資格の業者に遺品整理を依頼すると、法外な料金を請求されたり、違法行為に巻き込まれたりするような事態に陥る場合があります。
そこでこの記事では、遺品整理を安心して依頼できる業者を選ぶ上で重要な判断基準となる、資格や許可について解説します。

1.遺品整理に関する資格とは?

1-1.遺品整理士

「遺品整理士」は、一般社団法人遺品整理士認定協会による認定資格です。これは法令を遵守した廃棄物の処理方法や遺品の取り扱い、遺品整理に関する法律について約2ヶ月の講義を受け、試験に合格した人だけが取得できる資格となっています。

遺品整理士の資格がないと遺品整理業務ができないわけではありませんが、遺品整理士の資格を持っていると信頼度が高くなります。

遺品整理は孤独死が社会問題になっている昨今、注目されつつある業種ですが、経験豊富な業者はまだ少ないです。遺品整理に関する法整備が万全でないことも原因の1つとなっており、残念ながら不用品の不法投棄や、不当に高額な料金を請求する悪徳業者が存在しているのも事実です。

遺品整理士認定協会は、遺品整理業界の社会的注目度と事業者数の拡大に伴い、モラルの低下を改めることを理念としており、遺品整理のプロの育成を通して業界の健全化をはかっています。

ちなみに、遺品整理士認定士の合格率は3人に2人程度で、2年毎に更新が必要です。

1-2.一般廃棄物収集運搬許可証

不用品の引き取りは、遺品整理の作業の中で重要な位置付けとなっています。

一般家庭の不用品を引き取る際に必要となる資格は、「一般廃棄物収集運搬許可証」です。そのため、遺品整理業者にとって最も重要な資格は一般廃棄物収集運搬許可証となっています。

一般廃棄物収集運搬業を認可するのは、各市町村なので、依頼したい業者がこの認可を取っているかどうか確認できない場合は、役所の担当部署に問い合わせましょう。

依頼予定の業者が一般廃棄物収集運搬許可証を持っていない場合、他の許可を持った業者に廃棄物処理を委託していることになります。このような場合は、依頼予定の業者に認可を持ったどの業者に委託しているのかを聞くことで、違法業者でないことが確認できます。

1-3.産業廃棄物収集運搬許可証

「産業廃棄物収集運搬許可証」とは、産業廃棄物を収集できる資格です。産業廃棄物とは、事業活動によって出る金属や紙のくず、廃油などが該当します。

産業廃棄物収集運搬業の許可では、一般家庭から不用品や遺品を回収できませんが、産業廃棄物収集運搬許可証しか持っていないにも関わらず、資格を持っているとして業務を行っている業者は少なくありません。

このような業務は違法行為に該当するため、このような遺品整理業者は悪徳である確率が高いので、注意しましょう。

1-4.古物商許可証

「古物商許可証」とは、遺品整理作業の中で発生する遺品の買い取り業務で必要な資格です。

遺品の中には絵画や掛け軸、壺などの骨董やブランド品、希少品など価値があるものが含まれている場合があります。このような価値がある遺品には売却すると高値がつく場合がありますが、処分すれば逆にゴミの処分に手数料を取られる場合もあるため、買い取ってもらったほうが断然お得です。

この資格を持っていない業者が買い取りを請け負う場合、その業者は他の資格を持った業者に買い取り作業を依頼する必要があります。その場合、時間や手間、手数料がかかります。

したがって、遺品整理業者に不用品を売却する可能性があるのであれば、その業者が古物商許可証を所持しているか確認を行いましょう。

2.悪徳な遺品整理業者には気をつけましょう

上記のような資格がない業者は、悪徳業者であるケースが多いです。

一般廃棄物収集運搬許可証、産業廃棄物収集運搬許可証を持っていない業者は不用品を指定された処理施設に搬入できないため、回収した遺品を山中などへ不法投棄するケースがあります。不法投棄は環境への悪影響があるだけでなく、不用品の所有者である依頼主も罪に問われる可能性があります。

きちんと遺品を処分できたと一安心していたら、遺品が山中に捨て去られていたと、警察に呼び出されるような事態は避けたいものです。くれぐれも、資格のない悪徳業者には注意しましょう。

また遺品整理業者の中には、価値の高い遺品に相場以下の値段をつける悪徳業者がいます。そのため、高価な遺品の売却を考えている場合には見積もりの後すぐに売却するのではなく、まずはネットで相場を調べるか、専門の買取業者に鑑定してもらい価値を確認しておくことをおすすめします。

3.まとめ

遺品整理は個人で行うには非常に消耗する作業です。故人が大切な方であればその大変さはひとしおなのではないでしょうか。
大切な方の使われていたものだからこそ、他人に任せてはいけないと考え、一人で遺品整理を抱え込み、苦労される方も多いようです。そのような方は、ぜひ「株式会社SRT」にお任せください。信頼できる業者に依頼すると、無理なく遺品の処分ができますよ。